[架空選手紹介]~甲斐キャノンを超えた男編~①
「甲斐キャノン」
この言葉が一躍全国区となったのは,2018年のソフトバンク対広島の日本シリーズ だろう.
自慢の強肩にそういった愛称をつけられた甲斐 拓也選手は,その日本シリーズで新記録となる6連続盗塁阻止を記録しシリーズMVPに選ばれた.
そんな守備面に加え,打撃面も悪くなくホークスの正捕手の座はこれからも甲斐の物だと思われていた…
今回の主役は武 和彦.大学NO.1キャッチャーとの評価を受け,2020年ドラフトでソフトバンクに1位で指名を受けた.背番号は4に決まり大きな期待を受け入団した.
そんな武の1番の強みも肩の強さだった.しかも大学時代からバッティングも非凡なものを持ち,2021年シーズン前にはプロでの実績はまだ無いにも関わらずWCB(World Championship Baseball)の日本代表に選出された.さらにスタメン起用された試合もあり,HRを放ちチームに貢献した.
WCBが終わり,ペナントが開幕すると首脳陣もそんな武を積極的に起用していく.
1年目[2021年]
試合 117 打席 464 安打 90 二塁打 10 三塁打 0
得点圏打率 .147 得点 38 三振 98 四死球 45 犠打 7
併殺 13 盗塁 0 長打率 .353 出塁率 .295 OPS .648
盗塁阻止率 .263
順位 6位 / タイトル 新人王 B9 GG / 年俸 6900万 5400万up
肩の強さ・取ってからの速さは甲斐以上の評価を受け,打撃や送球の精度に多少粗さがあるものの正捕手の座を甲斐から奪った.更には新人王,B9,GGまで獲得しパリーグを代表する捕手に一躍躍り出た.
ちなみに捕手での新人王は1984年の藤田 浩雅さん以来37年ぶり3人目,ルーキーでの受賞となると1969年の田淵 幸一さん以来52年ぶり2人目となった.
2年目[2022年]
試合 108 打席 424 安打 79 二塁打 11 三塁打 0
得点圏打率 .247 得点 38 三振 81 四死球 46 犠打 5
併殺 6 盗塁 0 長打率 .373 出塁率 .298 OPS .671
盗塁阻止率 .319
順位 1位 日本一 / タイトル GG / 年俸 6900万 現状維持
正捕手の座を守りチームの優勝,日本一に貢献した.2年連続のGG賞獲得となったが,2年連続の規定到達には至らなかった.昨年よりも出場試合数が減少したが,本塁打や打点,四球数など良化しオールスターにも初選出.打順も昨年の9番から7番へと上がり,来年以降に期待の持てるシーズンになった.
3年目[2023年]
試合 105 打席 401 安打 60 二塁打 10 三塁打 0
得点圏打率 .188 得点 29 三振 78 四死球 32 犠打 3
併殺 8 盗塁 0 長打率 .258 出塁率 .231 OPS .489
盗塁阻止率 .221
順位 1位 / タイトル GG / 年俸 5500万 1400万down
チームはリーグ連覇を果たすも,初の年俸ダウン.打撃面で大きく成績を落としてしまうも,持ち前の守備能力の高さで正捕手の座は死守した.
4年目[2024年]
試合 135 打席 544 安打 120 二塁打 18 三塁打 0
得点圏打率 .250 得点 57 三振 118 四死球 51 犠打 9
併殺 9 盗塁 0 長打率 .413 出塁率 .320 OPS .733
盗塁阻止率 .247
順位 1位 日本一 / タイトル GG / 年俸 9700万 4200万up
3年ぶりの規定打席到達.昨年の悔しさを晴らした.打撃3部門でキャリアハイを更新し, 2年ぶりのオールスター選出も果たす.チームも勝率.676と2位に18.0G差をつけてダントツの優勝を果たした.
5年目[2025年]
昨年好成績を残した武はWCBに2大会連続で選出された.しかし状態は上がらず正捕手の座は柘植に譲り,1試合1打席のみの出場となった.
試合 71 打席 279 安打 50 二塁打 7 三塁打 0
得点圏打率 .197 得点 25 三振 56 四死球 16 犠打 5
併殺 5 盗塁 0 長打率 .352 出塁率 .241 OPS .593
盗塁阻止率 .283
順位 1位 日本一 / 年俸 1億 300万up
そのままシーズンが開幕しても状態は上がらず,甲斐や栗原との併用が続き入団以来取り続けてきたGG賞も逃した.しかしチームのリーグ4連覇に貢献し続けてきたとして年俸は大台となる1億に到達.
6年目[2026年]
試合 115 打席 429 安打 87 二塁打 10 三塁打 0
得点圏打率 .184 得点 39 三振 88 四死球 31 犠打 9
併殺 7 盗塁 0 長打率 .353 出塁率 .281 OPS .634
盗塁阻止率 .310
順位 1位 日本一 / タイトル GG / 年俸 1億 現状維持
今シーズンは昨年より打撃成績が向上し正捕手の座を守った.2年ぶりにGG賞も受賞した.また入団以来正捕手の座を争ってきた甲斐が今シーズン限りでの引退を表明した…甲斐の分まで,来シーズン以降も更なる飛躍を誓った.
7年目[2027年]
試合 133 打席 526安打 121 二塁打 24 三塁打 0
得点圏打率 .254 得点 43 三振 92 四死球 48 犠打 4
併殺 6 盗塁 0 長打率 .399 出塁率 .324 OPS .723
盗塁阻止率 .385
順位 1位 日本一 / タイトル GG / 年俸 7500万 2500万down
チームはこれでリーグ6連覇,4年連続の日本一.武自身も3年ぶりの規定到達を果たすも年俸は25%減と厳冬となった.
8年目[2028年]
試合 143 打席 558 安打 99 二塁打 14 三塁打 0
得点圏打率 .135 得点 44 三振 105 四死球 66 犠打 1
併殺 5 盗塁 0 長打率 .313 出塁率 .296 OPS .609 盗塁阻止率 .294
順位 5位 / タイトル GG / 年俸 7500万 現状維持
自身初の全試合出場を果たすもチームはリーグ7連覇を逃し5位に沈んだ.武個人としては打撃成績を軒並み落とし,特に得点圏打率は1割代前半と勝負強さに欠けたシーズンになってしまった.
脚力と肩に若干の衰えを感じ始めたが来年以降どうなるのか…
②に続く